雨の匂いと夜空。

朝4時41分に目が覚めたので記録に残そうと思う。

あたたかいモコモコのパジャマを着て寝ていたので体がぽかぽかしている。対して周りの空気が冷たい。

カーテンの隙間から覗く外の光が水色に光っている。

空虚が広がっている。直していないままの狂った時計の音だけが鳴り響いている。真っ白だ、なんか真っ白だ、この時間。何処にも存在していないみたいだ。

 

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暗闇で目も慣れないまま手探りで拠り所を探している。何処を探してもあと一掴みが上手くいかなくて不安で押し潰されそうになる。何か、何か一つさえあれば私は生きていけるんだ。誰か、何か……。

クリープハイプの曲で「誰かがきっと見てるから誰でもない誰かが言った もうあんたでいいから見ててよ そうだよなだから「誰か」か」という歌詞がある。

皆誰かを待っていて、誰かに救われようと生きている。でも誰かはいつまでも誰かで、誰でもないから誰かだ。私も誰かで君も誰か。誰かを待って死んでいくくらいなら、死ぬ気で誰かを掴み取った方がいい。それでも誰かに縋り付きたくなるのは、誰かを神とでも勘違いしているからだ。都合のいい神などいない。自分で自分の人生を生きろ。何かに期待や依存をするな。

 

夜。ベランダで風を浴びた。

雨上がりの冷たくて湿った風のいい匂いがして幸せになった。

星も沢山見えた。綺麗だな。ずっとずっと、見ていたいと思った。明日は来る。